遊びを育てる
 秋の空が天高く、澄み切った空気の晴天が続きます。先日の運動会は、コロナウイルスの影響で縮小はしたものの、子どもたちのそれぞれのがんばりがしっかりと伝わって、いまだに感動の余韻が残る運動会でした。保護者の皆様にはマスク着用や手指消毒のご協力、また朝早くからのお手伝いや競技進行、後片付けなど、お忙しい中ご協力いただき、本当にありがとうございました。
 このようにみんなで作り上げた運動会を終えた子どもたちは、目に見えてたくましくなり、外遊びを中心に遊びがとても充実しています。さらに、その遊びが学びに向かうよう、先生方は試行錯誤しながら環境を整えています。いまの時期であれば、季節を感じて自然との関わりを持てるような公園を選び、木の実や照葉を拾える場所をチェックします。子どもたちが何に興味を持ち、遊びに集中するのかは偶然によるところもありますが、先生の計画的な準備があってこそ、さらに深い遊びに生かしていけるのです。いろいろな角度から公園での遊びを想定して、教材選びのみならず、広い場所で友だちと鬼ごっこを楽しんだり、自由に体を動かすことの心地よさなどを味わえるように工夫しています。
 コロナ禍にある毎日ですが、子どもたちの高い空に届くような歓声や、そのエネルギーに励まされる日々を過ごしております。色々な活動を、先の見通しを立てながら、常に前向きに充実した保育を進めていきたいと思っています。
【結城 由里子】(令和2年11月)
心の声に応える
 記録的な暑さが続いた夏も、お彼岸が近づきますと朝夕めっきり過ごしやすくなってまいりました。
夏休みを終えた子どもたちは、先生やお友だちとの再会を喜び、ひとしきり夏の思い出を伝え合い、また戸外では思い切り体を動かして遊んでいます。
 10月は、11日(日)に運動会を予定しております。今年は新型コロナウィルスの影響で、例年と同じような開催は難しくなりますが、日ごろの子どもたちの様子や育ちをご家庭に方々と共有するために、感染対策を行いながら盛り上げていきたいと思います。
 運動会に続き、2学期はたくさんの行事があります。園だよりに目を通しましても、毎日のようにスケジュールが入っております。大切なことは、それぞれの行事が先行するのではなく、子どもたち自らが「したい」「やってみたい」という関心を持てるよう、子どもたちの育ちに繋げていきたいと考えます。新型コロナの影響で家庭にいることが多くなった子どもたちですが、園生活では外にでて風を感じたり、土と戯れたりしながら新しい発見を見つけてほしいと思います。昨日も朝のお預かりの子どもたち3人がかけよってきて、目を大きく見開いて「先生、せんせい、ナメクジ!」と教えてくれました。廊下でゆうゆうと散歩中のナメクジを、おっかなびっくりで見つめている子どもたちと先生たちは、みんな笑顔になりました。子どもたちの心の声に耳を傾けて、伝えたくなる気持ちを大切に日々過ごしていきたいと思います。
【結城 由里子】(令和2年10月)
回して向かう ~コロナの先に~
 古来より仏教では、「ご回向(えこう)したらご利益があります」と常々説法してきました。相手や社会に対して良いことを回せば、必ず自分のまわりは喜びを感じ、良い気持ち(相手)や美しい環境(社会)になります。悪いことをすれば、因果応報で必ず結果は苦しむ生活に向かいます。
 コロナウイルスと共存する生活になりますが、今こそ自分・家族・社会を見直す機会となり、ウイズコロナという言葉が生まれました。私たちは、子どもの生活の中で前に進み、自粛の生活から予防への生活へと危機管理が求められる方向へ転換いたしました。生活様式を変える百年に一度の時期であります。
 今こそ、心の正しい・明るい態度で共に楽しく生きるために、良いことを回し、日常生活が充実した中でご利益のある生活をしていただきたいと思います。ただし、ご利益を求めるのではなく、自然な心で良いことを回し、“ありのままに”有難く思える生活を目指していきましょう。 
【園長 結城 文宏】(令和2年7月)
 新型コロナウイルスの感染拡大防止による自粛がいまもなお続いておりますが、今年はランの花の鉢植えがいっせいに芽吹き、色とりどりの花が、つかの間に心を和ませてくれます。
 当園の今回の感染防止対策や自粛登園におきまして、保護者の方々にはご理解とご協力を賜り深く感謝申し上げます。
 園でも感染拡大防止のために様々な取り組みや保育内容を大幅に修正し、教職員で話し合い、今の子どもたちに最適な環境や遊びの繋がりを試行錯誤しながら進めているところです。家庭内に置かれましても今までとは違う生活様式を問われ、戸惑っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。園ではできる限り、ご家庭と園とが繋がっていけますことを願い、ホームページで各担任の先生による歌や紙芝居等を発信していますのでどうぞご視聴ください。また、お子様の様々な気づきやご相談など、実際に面談することは叶いませんが、電話による個別談話も取り入れることといたしますので、ご活用ください。
様々な遊びや、季節の行事、クラス活動など幼児教育の環境を丁寧に見直し、一人一人の子どもたちが少しでも満足感や充足感を味わえることができますよう努めてまいりますので、引き続きのご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
【結城 由里子】(令和2年6月)
行動 ~時は今~
 春の陽気に包まれ、前の公園の桜も満開になり外の空気はとても清々しく感じられます。新型コロナウイルス感染自粛要請が、各園に通知され社会の様子は、通常の毎日と一変しています。
 しかしながら、園庭で遊ぶ子どもたちの姿は未来の喜びを感じさせてくれます。あらためて命の感謝を痛感し、未来へ向かう子どもたちを大切に育てていく重責を果たしたいと思います。ご家庭で重苦しい毎日の生活ですが、“何が大切であるか”を今一度考え直し、大切なものを選択してお過ごしいただきたいと思います。
 心の育ちは、この大変な社会に大きく育つことを信じ、今こそ明るく、正しく、仲よく自分の身の回りから行動を起こして豊かな毎日の生活をうかみ取って下さい。
 時は今、子どもたちの未来のために全力を挙げて互いを励まし合い共動を起こしていきましょう。
【園長 結城 文宏】(令和2年5月)
見る力 ~新しい生活に向かって~
 花の便りに心を弾ませるころとなりました。
 この度はご入園、ご進級おめでとうございます。
 待ちに待った、新しい幼稚園生活がいよいよ始まります。先生やお友だちとの関わりの中でたくさんの経験を通して、一つでも多く、夢中になれることを見つけていただきたいと思います。また、中には期待と不安が入り混じり、複雑な思いを抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 特に、ここ数ヶ月の間に急速に浸透するコロナウィルスの感染に、子どもたちもご家族も、そして社会も毎日翻弄されていることと思います。園といたしましても出来うる限りの感染防止対策と、安心して子どもたちを預けていただける育ちやすい環境づくりに努めていく所存でございます。
 「見取る・見守る・見通す・見定める」この4つの見る力を糧に、教職員一同、心をひとつに子どもたちと関わってまいります。どうぞよろしくお願い致します。
【園長 結城 文宏】(令和2年4月)
明照 ~未来のために~
 早いもので令和元年度も残り僅かとなり、子どもたちの集大成となる生活発表会が2月29日(土)、3月7日(土)に開催されます。明照幼稚園の子どもたちはインフルエンザ等による感染者も0名となり、発表会に向けて気合い十分に充実した毎日を過ごしています。
 明照の教育とは、「挑戦する、その過程を楽しむ、楽しいからできるようになる」という目標設定から、それを達成することで「自分自身の自信」につながり、そのことによって、自分の周りの人をも明るく照らすことにあります。
 明照幼稚園園歌の最後に「明るい未来を照らします」というフレーズがありますが、この歌こそが、子どもたちへの教えそのものとなります。開園より96年間歌われ続けたこの歌詞が心の様を表しています。
 輝ける未来が子どもたちを待ち構えておりますが、卒園式、修了式でそれぞれの子どもたちが歌うこの園歌を皆様方とともに聴きながら、子どもたちのますますの成長とご活躍をお祈りしたいと存じます。
 保護者の皆様におかれましては園へのご理解と多大なるご協力に、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
【園長 結城 文宏】(令和2年3月)
日日是好日
 2020年、新しい年を迎えました。冬休みを終えた子どもたちは、久しぶりに会えたお友だちや先生との再会を喜び、歓声をあげ、園庭で元気に遊んでいます。友だちと走り回り、同じ行動をすることで思いを共有したり、冬休みの間練習した縄跳びを使って長縄をしたり、とても満足そうな子どもたちの姿に三学期への期待が高まります。
 このように迎えた新学期ですが、先日役員さん主催のバザーが盛会に行われました。今年新しく試みた復興寄付への物品もかなりの注文があり、改めて皆様のご協力にこの場をお借りして、厚く御礼申し上げます。こちらは近いうちにご寄付をさせていただき、また詳細をご報告申し上げます。
 さて、恒例となりましたバザーのお茶会ですが、今年もお家の方の前でそれぞれが個性あふれるお茶を年長児が点(た)ててくれました。
 日々の茶道教室では、お茶の点て方の細かいことを教えたりせず、「おいしくなれ、おいしくなれ」と茶筅(ちゃせん)を早く動かすことと、相手を思いやる心のみ伝えております。そのような茶道教室のある日、H君が、「三日月がみえるよ」というのです。H君は、お友だちが点ててくれた茶碗の中に浮かんだ泡の形を、月と見立てて「三日月」と表現しました。これには私もびっくりしました。なぜなら、流派によっては「お茶を三日月がみえるように点てる」とあるからです。子どもたちの豊かな感性と、古(いにしえ)の茶人との心が繋がっているようで感心することしきりです。
 このような素晴らしい感性を持ちえた子どもたちと残り三か月、ますます実りある幼稚園生活が送れますよう、努めていきたいと切に思うのです。
【結城 由里子】(令和2年2月)
【令和元年へ】